Story

エカルトリア王家傍流の姫エリーゼリサは、兄の命令により、先々代国王カイルーゼスに嫁ぐことになった。家族からも嫌われ、自身も愛することを知らないリサは、一族が憎み合うのは、古い伝承にある魔女の呪いによるのではないか、とカイルーゼスに問う。しかし、彼は「魔女の存在を、自分が愛されないことの言い訳にしている」とリサを断じた――すれ違いから始まった二人の恋は、やがて王国の運命を大きく動かしていく。呪いと祝福をめぐる、王国ファンタジー。



予告編 】 【 Sample



2015年2月1日 COMITIA111 頒布予定

「氷花の戴冠〜あの光が貴方を焼き尽くす前に」
[銀鞠]な12a
瀬川月菜(著)
笹原亜美(挿画)

A6オンデマンド(文庫・カラーカバー)
230p(400字詰め原稿用紙294枚)

価格:800円



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INDEX



黒空に銀星が落ちる
天使の翼が折れる国

握りしめた深緑の裾
黄金のレースの涙
燃え尽きる炎
真紅の舞台に
冠を繰る子どもたちが祝歌を紛う
福音を呪う

金の靴を履いて踊る女王
だぶついた環を戴く幼子
騎士たちは失われた剣を探す
血の色の魔女は目を伏せて、祈りの海を覗き込んだ
天使の羽を散らし嵐は嘲笑う
「幸福な者よ、呪いあれ」




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