玉響

回転する木馬で振った手は 誰のものだっけ
観覧車から見た空はどんな光を持っていたの
笑ったばかりで覚えてない
君とつないだ手しか

夢に眠る私たち

ままならない現実でも二人なら大丈夫だ
根拠はこの手にしかなかった
激しく瞬く終点の光
もうすぐ夢(ここ)は消えるんだ

出会いの喜び 永遠の入り口
別れの予感を世界の終わりと呼ぶには
私たちは大人になりすぎた


飛ぶように風を切ったのは 誰の思いだっけ
目を閉じた暗闇にはどんな願いを沈めたっけ
その傷ばかりを覚えてる
その痛みしか

目を開く私たち

このさきに何があっても君なら大丈夫だ
言葉は願いでしかなかった
激しく吹き荒れる北からの風
もうすぐ現実(それ)はやってくる

輝く記憶 鍵は手の中
願いを持って新しい世界に踏み出すには
私たちは大人になりすぎた


夢をうたって 愛を口にして
その本当の意味なんて分からなかった
分からないままでいる
そのままでいい
まだ心はすり切れてない


駆けて行く私たち

さよならの出口 孤独のはじまり
この感情を例える言葉を知らない
ただ君のために祈る私たちは
大人になりたかったんだ

君の側にいたかったんだ


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