さあ 目覚めることをやめないで   月星巡る夢の中の 小さな花はやがて気付くでしょう  それはあなたのためのすべてだったと

 それはあなたが描くものがたり



* あとがき *
「月の夢果てるまで」完結です。ありがとうございました。ようやく「この世界が誰かの見ている夢でないとは誰も言えない」のフレーズを使えて満足しています。
 ずっと抱いている、「不思議な言葉でいくつかのお題」の、六人の神様と六つの守護大陸の世界のひとつを描いてみようと思って書き始めました。
 リワム・リラの名前をいくつも考えたのも思い出です。帰宅途中の電車の中、単線で誰も乗り込んでこない車両、確か夏が始まったばかり、ナリアエルカの気候に少しだけ似た暑い季節に、ふっと現れた『リワム・リラ』。確かにそこには女神の夢があったのかもしれません。
 ようやく紡ぎ終えた物語です。もしかしたらまた不意に続きを夢に見ることがあるかもしれません。それはあるかもしれないしないかもしれない。『登場人物』は続きを知ってはいけないから、私にも分かりませんけれど、どうかまた幸せな物語が紡げますよう、見守っていて下さい。
 ありがとうございました。

2008年9月9日 瀬川月菜





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