・永遠の時追い人 前期
旅をする一族の少女と、世界の名を持つ精霊のお話。
結局誰が永遠の時追い人だったのだろうと自分でも悩んでしまった。絆の神サファルか、それとも世界の名を持つ精霊のセーファか、はたまた旅鳥の集めた物語なのか。
旅鳥の彼女にもきちんと名前がありますが、結局出しませんでした。でも彼女の集めた物語集は有名になったとだけお話ししておきます。
・汚れゆく聖女 中期中 女神戦争関連
聖女と女神の戦いのお話。これが「Re Tir Na」の原形でした。
汚れゆくのは二人の女。一人は神様ですけれど、聖と呼ばれた女の意味で二人を出しました。この戦いの結末は、これからも書こうと思っている他のお話で感じて頂けたらと思います。
・竜の卵を護る者 後期前
詩を求める少女と、竜人の血を引くらしい少年と、竜たちのお話。
竜と言えば竜人だよなと勝手な想像のもと作り出されました。本当は竜人をメインにしたお話だったはずなんですが、いつの間にかこうなってました。
三カ竜って、日本語かよ! とのツッコミは不可。自分でもきちんとツッコミましたから。こういう言葉遊びが私は大好きです。
・見習い絵描きと老人 中期中 フィルライン戦争外伝
絵描きの女性と老人のお話。
べたなオチをやってみようと挑戦したみました。ノードラムという名前は語感で決めました。男性でも良かったんですが、イヴェールの絵を描くという事で女性に。歴史を見つめる女性として共感し合ったのでしょう。一日一枚絵を描く作家さんの話を聞いて、彼女には毎日ほとんど同じ風景を描いてもらう事にしました。
・白馬のお姫様 前期 伝承関連 祖母と孫
暴虐な君主と白馬のお姫様のお話。
白馬がお姫様なのか、白馬に乗ったお姫様なのか随分悩みました。結局前者を取りましたが、お姫様と言うより精霊とかになってしまいましたね。
このお話の祖母と孫は、「凍れる森に棲む王子」の人たちと同じです。老人は是非とも語り部であってほしいです。
・異界の彷徨い人 中期中 女神戦争関連
白の騎士と呼ばれる男と青い髪の女のお話。
青い髪の彼女を出そうと思いました。最初彷徨い人は彼女だったのですが、神様の身でそれはちょっと変だなと思って、彼を出しました。彼は聖女レイリスの幼馴染みの彼です。したがって彼の名を呼んでいるのは――
・酒に溺れた戦士 後期末
酒の溺れた親父のお話。
自分で一番気に入っています。「豊穣の女神の金麦がもたらす、淡い夢の中」という部分が一番書きたくて、酒場の名前を「金麦の夢亭」にしました。
酔っ払い親父としっかり者の娘。多分、婿の仕事がなくても、婿に文句を付けて酔っぱらっていた事でしょう。
話中、婚前未亡人とか言ってますが、婚前ならば未亡人ではありませんね。何を書いているんだろう。
・旅装束を纏った女 前期 伝承関連
旅をする女神の始まりのお話の一つ。
どちらにしようか悩みました。旅の神サファルか、吟遊詩人リジェンダか。結局サファルになりました。
サファルに関するお話はいくつかあって、出典である「旅鳥の語るフィルライン大陸の神話」にはサファルが神様になるまでのお話がいくつか載っています。「旅鳥の語るフィルライン大陸の神話」は、「永遠の時追い人」の彼女が集めた物語を一冊に纏めた物です。
・種を蒔く人 前期 伝承関連
種は種でも人々に希望の種を蒔いた人のお話。
多分どこかの王国の戒めとして語られている物語でしょう。童話のように書こうとしましたが、分かり易くするのはなかなか難しく、出来ているか分かりません。
アイディアは植物を良く育てられる人の事をみどりの指を持つと言う事から貰いました。
・木漏れ日の配達人 前期
名付けられた精霊と自由を望む少女のお話。
悩んで悩んで悩んだ結果、ファンタジーな存在に頼りました。最初は安易に郵便配達人のお話だったんですが、詰まってしまったので止めました。
ウィルシーダという名前は緑っぽい気がして付けました。アルフェリアは昔何処かで見たお姫様の名前だったと思うのですが。
・永遠を知る哲学者 後期末
物語を見つめた少年と少女のお話。
シンプルに終幕らしく。偉そうに意味不明な事を言う人は書きたくなかったので、永遠を知る哲学者って誰だろう、子供かな、と思って登場人物に。会話だけだと色んな想像が出来るなと思ってこうなりました。
以上「不思議な言葉でいくつかのお題 何処かの世界の誰かの話」でした。
素敵なお題に、新しい世界に巡り会えた事に感謝を。ありがとうございました。
忘 れ ら れ た 物 語 の 影 1
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