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 校外学習には、市内の大きな公園で行われる。広大な公園には博物館、植物園、美術館、プラネタリウムといった文化施設があり、有希たちの学校は三年間の間に必ず一度はここを訪れることになっている。市営のプラネタリウムは、市内在住の人間には幼稚園児の頃から親しまれている定番の遠足先だ。中学生の頃に飽きがくるが、不思議なことに高校生になると意外に面白いと感じられるため、未だに校外学習先から外されずにいる。
「隣、いい?」
 ドームに入り、白っぽいスクリーンを見上げていると、通路に茉祐子が立っている。制服でない彼女は、ブラウスにカーディガンを羽織り、ロングスカートを履いた、いかにも優等生らしい格好をしていた。
「あ……うん」
 急いで頷く。組んでいたジーンズの足をほどいて道を譲った。
 有希は左隣に座った茉祐子の様子を気にしたが、本人は平然とプラネタリウムを鑑賞し始めた。
 偽物だが、美しい星空が巡っていく。秋空ということで、夏終わりの空の解説から始まった。長年喋ることに慣れたような、物静かな男性の声が星の物語った。オリオン座の解説になると、有希は茉祐子が言ったことが正しかったことを知った。
「蠍はオリオンを殺した」
「……え?」
「蠍は一緒に死のうとしたけれど、逃げてしまった。死にきれなかった蠍は赤い星を抱いたの」
 茉祐子の声が星を語る。騙る。わずかに耳に届くナレーションが、茉祐子の星語りが偽物だと言う。
 しかし、これは真実なのだ。
「そうして燃え尽きるのを待ち続けているの。一体いつ解放されるのだろう、もう二度と、自分が青く白く輝くことはないのに、と……」
 偽りの天体は移り変わっていく。
 昇りも落ちもしない闇に浮かぶ、有希と茉祐子を世界の中心にして。
「……私の手にはね、星のベルト……手錠がはまってるの」
 茉祐子が囁く。オリオンの三連星を指しているのだろうに、茉祐子は手を軽く持ち上げてみせた。
「星の手錠は、いつかは消えるけれど、永遠に近い時を縛る……」
 真っ白い手首に、有希は浅い傷を見た――。
 夢から醒めるように世界が明るくなった。ぼうっとする有希の傍らで、茉祐子が立ち上がった。有希は数秒遅れて振り向いたが、茉祐子は出て行く生徒の中にあっという間に見えなくなってしまった。
 自由時間を与えられた生徒たちがドームの入り口で解散していき、有希は友人たちに引っ張られて館内ショップに入った。星座に関する写真集や、星に関係のない勾玉のストラップなど、様々なものが並んでいた。有希は、本を手に取った。
『星座ものがたり』だった。目次からオリオン座の項を選んで開く。小学校高学年に向けた文体で、学校で教材になるなら国語だろう、と有希は考えた。
 本を置いた有希はそこであるものに目を留めた。
 それを二つ買って、茉祐子を探した。
 しかし、茉祐子はどこにも見つけられなかった。学校での昼食の時間のように、有希が声をかける前に素早くいなくなるように、姿を消してしまったらしい。あっという間に集合時間になり、学校に戻って下校、解散になった。
 それでもしつこく、有希は茉祐子を探した。誰も見ていないわけはないのに、見つけられない。有希を避けるように帰宅したのだろうか。
 そう思って、校門へ向かって歩きながらも諦めきれずにずるずると足を引きずっていると、校舎に入る扉から、白い手が伸びているのが見えた。
 青白く光る細い腕。
 校舎に消えた。有希は後を追った。
 走っていないのに、走っているような身軽さで、茉祐子はあっという間に校舎を抜け、渡り廊下から外に出た。いつもの高い靴音は、ローファーでないせいか遊ぶように弾んでいる。土のある場所にいっても、ころころ鳴る太鼓のような音が有希の前を行く。行く先は行き止まりになっているはずだった。周囲の目から隠されるように設置された、元女子校のプールだったからだ。
 十月上旬を過ぎ、水泳部員は今はこのプールを利用せず、近所の市営の屋内プールを使っている。だから、なのだろうか。茉祐子はプールにするりと慣れた様子で入り込んでしまった。
 鞄を背に負い、侵入を試みた。鍵は開いており、こんなに管理が甘くていいのかと考えてしまうくらい、あっさりと水槽の前に来てしまった。
 夕暮れはあっという間に地平線の彼方へ駆け去っていき、空には星が瞬き始めている。辺りは暗い。プールの周りがぼうっと光っている。水がほんのりと明るいのは、水槽の底が薄水色だからだろう。わずかな光を集めて発光するようにしてあるのだ。暗く重い水の中でも、まっすぐに泳ぐことができるように。
 首筋にひたり、と触れた冷たいものに、有希は悲鳴をあげた。
「な、な、なっ……!!?」
「そんなに驚かなくてもいいじゃないの」
 永島茉祐子は冷えた缶ジュースを差し出して意地悪そうに笑った。自分は缶紅茶を開け、一口飲んでほっと息をつく。
「なに、してたの?」
「何も」
 茉祐子の返事は簡潔で、気持ちいいくらいだった。もう一方の手で髪をかきあげて頬に添える。
「今はミルクティーを飲んでる」
「……っていうか何なの!? もうほんとあんた意味分かんないんだけど! プラネタリウムの邪魔するし、言葉は意味不明だし、現代文得意って本気で言ってんの!? だとするならあんたの現代文って宇宙語だと思うんだけど!」
 私服でプールに忍び込んで人を驚かせて秘められた過去がある上でのあの台詞を言う、そんな特別な状況下の台詞が言うに事欠いてそれかと思うと、有希の口からは怒声が飛び出していた。
 茉祐子は平然としていた。
「星の話だから宇宙語はある意味、正しいかもしれない」
 脱力する。
「あんたがそんなやつだって知らなかった」
「私も知らなかったわ。あなたって怒鳴れるのね。いつもへらへら笑ってるだけだから怒ることもできないのかと思った」
「……そんなこと言っても怒らないよ」
 両手で頬を支えて、水面を見ながら呟く。
 本当のことを言われると人は怒り出すと言うけれど、本当のことを言われてその本人に自覚があったら、そうだよ悪いかと開き直るものだからだ。
「天の川ってこんな感じかしらね」
 発光する水底に茉祐子は言った。茉祐子の横顔は、照り返しでぼうっと明るい。
「睫毛の影が長くてむかつく」
「チョコレートが食べたいんだけど、無理ね」
 茉祐子は呑みきった紅茶缶を逆さにした。白茶色の雫が、水に解けて、消える。
「これがほんとのミルキーウェイ、ってね」
 有希を無視してひとりごち、しばらく二人で揺れる水面を見ていた。風が出てきて、冷え込んでくる。星の青い光が冷めて感じられるくらいだ。
「私ね、転校するの」
 茉祐子が低く言ったとき、有希はぎゅっと缶を握りしめた。冷たい缶、スポーツドリンクの青を、プールの光越しに見つめる。
「両親の離婚が決まったの。どちらかについていけと言われて、母を選んだわ。だから転校するの」
 茉祐子はスカートがこすらないように後ろで折り畳んでから、そこで膝を抱えた。
「腕輪が切れるかは分からない。逃げられないと思い知るだけかもしれない。逃げるみたいで嫌だとも思う。でも、思い出が多すぎるのは重荷だわ。十七歳の人間に抱えられる思い出の量なんて知れているんだから」
 そこまで言って、茉祐子は言葉を切った。
「……『意味分かんない』って、言わないのね」
 有希の態度はさきほどと同じだ。開き直って、今度は何も言わない。
 知っているよ。悪いか。
 茉祐子は小さく唇で笑みを作り、どうして、と問い返した有希に黒い透き通った瞳をして言った。
「あなたのことが好きだったから」
 みにくくもよごれてもいない姿で、茉祐子は言う。
「よろしくと手を差し出したあなた。プリントを先に回してくれたあなた。答えではなく解き方を教えてと言ったあなた。帰りを送るからとまるで男の子みたいなことを言ったあなた。……父についていけばここに残れるの。でも、これ以上いたら、きっとあなたのことをもっとずっと好きになるわ」
 ――そういうのは、もういいわ。
「……友達でも、だめなの?」
「ええ。傷つきたくないから」
 きっぱりとした言葉だった。そう、と有希は目を落とした。
 手首の内側を隠すように、あるいは口づけるように、茉祐子は頬杖をつき、静かな表情で水面を見つめた。
「……私たちはね、恋人でもなんでもなかったのよ。ただ年の離れた友人で、誰よりも相手のことが好きで、嫌いで、好きで。理解を示していただけ。触れ合ったりしたけど友人の範疇だった。ただ、クラスメートよりも両親よりも――自分よりも、大好きだっただけなのよ……」
 ちゃぷんと波が立ち、有希のスニーカーに水が触れる。
 隣で茉祐子が立った、と思ったとき、ざぶんと水音がしていた。
 目を見開く有希が見たのは、透けたブラウスと下着の紐が見える背中だ。
「な……!?」
 言葉を失う有希の前で、すうっと大きく息を吸い込んだ茉祐子が水中へ消えた。
 すると、辺りは何もなかったかのように不意に静まり返った。虫の声が妙に耳につき、足下を吹き付ける風の、少し濡れた靴下の冷たさに寒気がした。
「ま……」
 水底の光など光に足りなかった。有希の目に映るのはほの暗い水の闇だ。
「茉祐子!」
 叫んだときだった、スニーカーのゴム底が、つるりと滑った。
 悲鳴をあげる間もなく水に沈む。重い。冷たい。苦しい。それでも上を目指してもがくと、ようやく突き抜けた。
「ぷぁっ……!」
 咳き込む。少し水を呑んだようだ。塩素と、少し緑くさい味が鼻を抜ける。
 さあっと、水が道をあける音がした。底から茉祐子が浮かんできたのだった。空を見上げ、深く息をつき、髪をかきあげる。そうしてようやく、ずぶぬれの有希に気付いた。
「……どうしたの、一体」
「なんでもない!」
 叩き付けるように言って這い上がる。後ろから、茉祐子が水をかき分けて追いかけてくる。
「どうして飛び込んだの。泳ぎたかったの?」
「うるっさいなあ、滑ったの!」
 夜の空気が身体からみるみる体温を奪っていく。かっこわるい。転んだよりずっと恥ずかしい。がちがちと歯を噛み鳴らしながら揚がった有希の後ろから、次の瞬間、弾けるような笑い声があがった。
「は、あははははは! 何やってるの、真島さん」
 ははは、はははとお腹を抱えて笑う。水が揺れるのであぶくのような音が混じる。溺れるうと哀れっぽい声で言いながら茉祐子はそれでも笑い続け、濡れた顔の目の周りを拭った。
「こっちの台詞だって」
「水に浸っていれば、思い出が溶け出すかもしれないでしょう? 思い出も、その色も、ここに溶かしていくわ。そうすれば、もう少し、軽くなれるかもしれない」
 うそぶいた茉祐子は仰向けになり、お腹の腕で手を組む。
「でも」
 ゆらゆらと瞳を輝かせて茉祐子は言った。
「今この瞬間のあなたとの思い出は、忘れないでいきたいわ……」
「……でさあ、中村が」と声が聞こえてきたのはその時だった。有希は硬直し、茉祐子ははっと息を呑んで水に沈む。二人は息を殺して辺りを見回した。声は近付きもせず遠くもならない。
「あれ? 有希?」と声は有希を呼んだ。こっち、という声に顔を巡らせると、重いもかけなかった校舎の二階から、友人たちが顔を覗かせているのが見えた。
「何やってんの?」
「うわ、ずぶぬれ! 泳いでたの? あたしも泳ぐー」
「有希ひとり……じゃないじゃん。一緒にいるの……永島?」
 地上に揚がった茉祐子は、無言で髪から水滴を振り払い、スカートを絞っている。凍えているような強ばった顔をしている茉祐子の上から、声が降ってくる。
 いやだ、と思った。茉祐子は、今、すごく。
 すごく、傷ついている。
「えー、こんな季節に泳いでたの? さすが天才、やることが変わってるよね、変人」
「有希を引っ張り込むのだけは止めてよね。うちらの友達なんだからさ」
「席が近いからって調子のらないでよ。有希、優しいから付き合ってやってるだけなんだから。分かってるでしょ?」
「ちが……」
 どうして声が出ないのだ、と有希は心の中で悲鳴を上げる。
「その格好で帰るんだ。痴女だ、痴女がここにいまーす」
「そのままだと襲われるよ。あ、むしろ歓迎か。だよねー、永島茉祐子様だもんねー」
「女でもいいんだよね」
 一言。それまで黙っていた茉祐子が、その瞬間ものすごい勢いで空を睨みつけた。
 壮絶な美しい怒りの表情に怯んで口をつぐんだ友人たちは、この距離では勝てると踏んだらしい、はっと嘲笑して言い放った。
「だって本当に見境ないんでしょ? 知ってるよ。みんな、知ってる。誰も言わないだけ」
 有希は声のない悲鳴を上げる。
「可哀想だと思って、触らないようにしてるだけだよ。優しいでしょ。それでいいんでしょ?」
 それは、だめだ。それには、触れてはいけない。
「わたしたちは、あんたとはちがうんだよ」
 それだけは言ってはいけなかったのに。
 茉祐子は彼女らを一瞥しただけだった。たったそれだけなのに、美しい透明な硝子に取り返しのつかないひびが入ったのだと分かった。そうして、茉祐子はプールのあちら側から、夜の中に消えていってしまった。
 有希は、プールの底から浮かび上がってくるものを見た。プラネタリウム館の土産袋は、誰も触りたくないようなしわくちゃのビニールになって、暗さの増す水の中に再び沈んでいこうとしていた。



 茉祐子はそれからいつも通りに過ごしていた。有希も普通に接した。挨拶だけ。必要がなければ何も言葉を交わさない、一ヶ月前に戻った。茉祐子もまた、周囲へ態度は変わらず、有希は取りなすことも何度か考えたが、止めた。茉祐子が望まないだろうと思ったからだ。
 そういう生き方もあるのだと納得させて、彼女にはそういう生き方がふさわしいのだと思っていた。
 二学期が終わる頃、茉祐子は学校を去った。

 社会科教諭が歴史を語る声がする中で、グラウンドからホイッスルの音が鋭く響いてくる。外で行われるバスケットボールの試合終了の合図だ。直後、わっと歓声があがる。そのすべてが彼方にある気がする。シャープペンシルの走る音が、苦しいと訴える爪のようだ。
 背後の空っぽの机を思う。チャイムが鳴っても、何度鐘が鳴っても、そこに茉祐子が戻ってくることはない。
 あの子はもう、傷を作ってまで誰かといることを選ばない。
 きゃはは、と休み時間の教室のどこかで笑い声が上がる。取るに足らない、自分たちにしか理解できない話で、彼女たちは大笑いする。決して他人のその面白さは説明できないのに、どうしてそんなに楽しいのか、有希には解き明かすことができない。
 同じようにそこにいたはずなのに、今はどうしてあんなに遠いんだろう。
 心の奥深くの本当の気持ちを、醜い言葉や表情を、笑うのではなく逆に罵ってほしかった。諌めて、叱ってほしい。歪めた顔で、嫌いだと言ってほしいのだ。そんな顔は嫌いだ、あんたは気持ち悪い。自覚しろ、夢を見るな。大嫌いだ――言ってほしい。自分が自分に思うように。
 そして。
 ――でも、好きだよ。
 最後には、そんな風に言ってほしかったのに。
 水に浸ったせいでへたった土産袋を握りしめる。十七歳の真島有希にはそれだけしかできなかった。



 七十一歳の真島有希は人生について考える。深く座った椅子はクッションを失い、肉が削げて骨の浮き出た老体には少々座り心地が悪い。それでも今日ここに来たのは、長く親しまれてきたプラネタリウムが、経費削減のために閉鎖されるため、最後のイベントとして、深夜から早朝にかけての長時間の鑑賞イベントを開催していたからだ。
 年を取ってずいぶん朝が早くなった有希は、その最後、早朝の回に参加していた。
 若く強く輝く星が青いのなら、今の有希はもう赤い星だった。十七歳のあの頃に己をそう言った茉祐子は、今思うと少々気が早いのではと失笑してしまいそうになるが、あの時の苛烈なほどの必死さを有希は理解できるような気がした。
 そっと自身の左手首を撫でた。いつか左隣に茉祐子が座って星の腕輪の話をしたその場所で。年を取った有希は、何十年も前に買ったまま、今まで土産袋の中から取り出すこともなかった青いビーズの腕輪を膝に乗せ、赤いビーズの腕輪を左手首にはめていた。やせ衰えた腕に、軽いビーズの腕輪はつくづく安っぽい代物だ。
 星の腕輪の話をした茉祐子に、十七の有希はこれをはめようとしたのだから、本当に、若さというのは怖い。
 手を持ち上げると、赤いビーズと星形のチャームがゆらゆらと揺れる。
 どうしてあの時、彼女を救えなかったのか、有希は年を取っていくごとに考えた。結婚し、子どもを産み、孫に逢い、夫を失い……誰かに傷つき、誰かに傷つけられる人生の中で、今でも茉祐子は一人でいるのではないかと思いめぐらせた。
 傷ついてもいい、傷つけられてもいい、だから一緒にいよう。そう言うだけの愚直さと正直さと陶酔があったなら。救うなどとはおこがましいのは知っている。その言葉がすでに夢を見ていることも。
 誰かに求められる人生の喜びを私は知っているから。そう言った有希に、茉祐子が顔を歪めて「まっぴらごめんよ」と言うことも、分かっている。
 それでも、茉祐子。
 わたしたちは、十七歳の私たちは、同じ学校に通い、同じクラスにいたわたしたちは、同じ、十七歳の女子高校生だったんだよ。
 つくりものの夜空に赤々と輝く星の物語を、何度目かに有希は聞く。現代文が得意な茉祐子なら『銀河鉄道の夜』を知っているはずだ。蠍の火は、罪の火ではなく、贖罪の火。夜の闇を照らすべく赤く輝く星なのだ。
 だから茉祐子。私は言おう。あなたが顔を歪めて、軽々しく言うなと怒って、私を拒絶し偽善者だと罵っても。
 どうか一人でいないで。誰もいらないなんて言わないで。
 そんなことを言う私に微笑んで。
 私を許して。
 天が巡る。偽りの天球が、やがて夜明けを示す。外もきっと夜明けだろう。有希は、まだ深い闇の中で、自らの指に噛み付いて嗚咽を殺した。



 ――私はあなたを照らしたかったよ。





前提:
2012.2.2でツイッター診断メーカーの「恋愛お題ったー」の、
「「早朝のプラネタリウム」で登場人物が「噛み付く」、「手錠」という単語を使ったお話」というお題
2012.4.4改訂