71−80

地を踏みしめた 石を蹴った 塀を飛び越えた 前に進む僕の足
―――80




ここにいることを何と言えばいい?
―――79




私は私である意味を問いかける 世界よお前は何者だ
―――78




声は高く空を抜け 剣を空へ抜き放て
―――77




優しい昼間の居眠りで、あなたの夢を見ました
―――76




今から昇る光は
終わりなどではなく始まりでもない
ただ続く道の先にあるだけ
ただ来た道の跡を照らすだけ
―――75




記憶の水に晒したまま、忘れられた楽園の花
青い祭壇に透ける、祈りの組み手は遠い過去
光と闇が繰り返し巡り
未だ涸れぬ夢を世界に見せる
―――74




舞う花弁は空へと浮かび
解き放たれた輝きを散らした
同じく解かれた想いの代わりに
風が収まれば
涙の代わりに地に堕ちる
―――73




誰も覚えていない始まりの場所
最果ての月
星落つる場所から吹く風
人が無くした記憶封ずる水晶
幻想を歌う吟遊の調べ
―――72




時間の砂浜に残された幾つかの足跡
夢の水辺に歪む想い
現実と理想の狭間で貴方と別れ
私はただ一人立ち尽くす
―――71


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