誰かが紡いだ楽園の歌2

この手にふれるもの
いとおしさにあふれるもの
心はすべてあなたのもの





祈りをきいて
声をとどけて
とおい天空まで
わたしを溶かして





どこかにいるわたし
どこかにいるあなた
夢をみるように思い描く
世界はやさしくありますようにと
どこかにいることで
願いつづけるのです





だれもいない場所でうたわれたとどかない声がある
そのうたはなかったことになるのでしょうか
わたしのこのうたも響いて消えていくだけでしょうか






「いいえ、そんなことはありません」






いつか祈りが
すべてを愛する声になり
終わりをうたうことになっても
始まりもまた
そのうたであることを忘れないで


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